愛と誠 完結篇

(C)1976 松竹
新宿にある花園実業高校は、全国でもその名を知られた不良学校だった。この悪の温床を牛耳っていた陰の大番長、高原由紀が、一匹狼の太賀誠との戦いに敗れて死を選んでからは、学園にしばし平和が訪れたかのように見えた。(以上第二部)そんなある夜、太賀誠を愛している早乙女愛のところに、怪電話がかかった。電話の声は、「お前と太賀誠は、即刻転校しろ。無駄な血を流したくないなら」と言って切れた。それは、明らかに誠への挑戦状だった。愛から忠告された誠は、強敵の出現に、またしても闘志を燃やすのであった。電話の主は、二人の精神主義を軽蔑しているヤングマフィア“緋桜団”の団長を名のる砂土谷峻だった。翌朝、誠が登校すると、彼の教室は緋桜団に占拠されていた。緊迫した空気が一瞬流れたが、そこへ割って入ったのが、花園実業の理事長座王与平だった。

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